愛の時代
実業家で沢山自己啓発本を書いてることで有名な斎藤一人さんは「これからは魂の時代だ」と言ってた気がしますが、「これからは愛の時代」なんじゃないかな?と思います。
どこかの記事で書いたことがあると思うんだけど、僕は「誇らしく生きていくためには武器が必要で、武器を身につけるには愛を注ぐべき」だと思ってます。
「武器」というのは専門性や技能のことで、「愛」というのは必要性や興味から生じる切実な関心のことです。
昔大学のマーケティングの講義で、「交渉力を手にするには「1+α」が必要」「これから社会に出る君たちはまず1を手に入れなさい」と説かれました。
1というのはまさに「武器」のことで、武器に+αすることでより差別化を図れ、というアドバイスでした。含蓄がある。
僕は武器をまだ手に入れれてない気がします。
そういうわけで武器を手にするためにも切実な関心=愛がとても重要だと思う。
でもそれだけじゃなくて。
普通「愛」という言葉は、「恋愛」や「性愛」といったものを連想させますよね。
こういう「愛」も、とても重要になってくると思う。
宮台真司さんの「絶望の時代の希望の恋愛学」という本に書かれていたんすが、これからの時代に必要なのは「ホームベースを作る力」だといいます。
ホームベースは、帰れる場所、安心できる場所のこと。安全基地なんて呼ばれ方もしますね。
家族や恋人、友人関係など、利害の外にあるけど助け合えるネットワークを構築出来なければ、孤独になり生きていけないということ。
コロナの影響で、新しいネットワークの構築が難しくなってきたことで、明確化してきた部分でもありますね。
宮台さんいわく、ホームベースを作るには無償の愛というか、本心からのGiverで有る必要があります。
「善きサマリア人」の話が書いてあったんですが、困ってる人を見たときに見返りを求めず助けることのできる人が、結果的にホームベースを構築していく。
ですがこの話を聞いて「よし!善きサマリア人になろう!」なんて言うのは欺瞞で、ホームベースが欲しいという見返りを求めているからそれではだめだ、という話も書いてました。
またホームベースを作るには、自ら人間関係に踏み出し、さらに踏み込んでいくことが必要です。
人間関係に踏み出し、他人に踏み込み、心からの関心を相手に注ぐ、それを大人になって練習できるのは恋愛くらいしかない、だから恋愛しようぜ!って本でしたね、たしか。
愛が大事です。愛を貰うことが大事なのではなく、愛を注ぐことが大事です。
だから「愛の時代だ」と思う。
宮台さんの言うように「ホームベースがほしいから」でGiveしても弱いように、「武器がほしいから」むりやり愛を捻出してもだめなんだと思います。
そういう見返りを求める気持ちがあると、対象にたいして「これはメリットがあるか?」「リスクリワードのバランスは正しいか?」なんて計算が無意識に立っちゃいますよね。
心から愛するものや、愛する相手を見つけたら、大事にしていきましょう。
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