誇らしく生きるための術を探して〜令和のキャリア〜

「好きなことをしないと生きていけなくなる」と世間から脅されていますが、好きなことを自覚するのって難しいですよね。そんな時代のキャリアってどうしたら良いのか。自分のことを誇らしく思えるように生きるには?好きなことを見つけるには?好きなことに愛を注いで生きていくには?そんなことを悩むブログです。

村上龍の「無趣味のススメ」を読んで

先日、久々に村上龍の「無趣味のススメ」を読み返しました。

「無趣味のススメ」は2009年に書かれた村上龍のコラム集です。

もう十年も前の本ですが、書いている内容で刺さったものと、感想を書きます。

 

無趣味のすすめ

「趣味」は、必ずその人が属す共同体の内部にあり、洗練されていて、極めて完全なものだ。考え方や生き方をリアルに考え直しときには変えてしまうというようなものではない。だから、趣味の世界には、自分を脅かすものがない代わりに、人生を揺るがすような出会いも発見もない。(中略)

真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣合わせに存在している。

つまり、それらはわたしたちの「仕事」の中にしかない。

--- 「無趣味のすすめ」 p8より引用

この部分は、一番最初のコラムにかかれているんですが、多分一番刺さっています。

 

このブログの最初の記事で、エンジニアのスキルの向かう先に「仕事としての開発」と「趣味としての開発」を位置付けました。

失敗した際に責任を負わなければいけないというプレッシャーは人の行動を制限する代わりに、高い集中力を要求するのだと思います。

「趣味としての開発」には納期なんてないし、多少不具合があってもなぁなぁで済ませることができるでしょう。

一方で「仕事としての開発」で納期を守れなかったり、不具合が大量にあったりしたら、ごめんなさいでは済ませれません。

しかし、そういったプレッシャーがあるからこそ、セキュアなコーディングを心がけたり、開発速度をあげる努力をしたり、仕様変更に耐えうるモデルを考えたりするわけです。

「仕事としての開発」は技術者個人の能力を高めるだけでなく、技術そのものの発展に繋がるものだと感じます。

 

またエンジニアとしての枠だけでなく、これまで自分自身に起こった不可逆に思える変化は、大きなプレッシャーがあった時に起こったものばかりです。

価値観Aで苦しい人生も、価値観Bからみると幸福なものだったりするし、価値観Aから価値観Bにジャンプした人は、ただの価値観BではなくAもBも知っている価値観Cだったりするわけで。

価値観が広がることで、視野も広がり、結果として実務能力が爆上がりした、みたいな経験は何度かあります。

書きたいことがまとまらないけど、僕にとっても仕事は必要だけど、趣味は必ずし必要じゃないという話です。

 

効率化とゆとり

効率化は、ムダな時間や作業を極力減らすことでコストを減らし、生産性を上げるために行われる。基本的に良いことだ。(中略)

効率化によって生産性を上げることで、日本社会は貧困と無知から脱することができた。ゆとりなどという曖昧で情緒的な概念に依存することなく、自らの仕事において「何のために、何を効率化するのか」を厳密に考え検証することのほうが重要だと思う。

これを書かれたころはゆとり教育が話題になっていたのでしょうか。

ここ最近も、「自分らしく生きよう」「あるがままで生きよう」「しょぼくてもいいじゃない」みたいな生き方が提唱されているように思います。

もちろんそういった生き方も悪くないと思いますが基本的には村上龍が書いているように、効率化自体は悪いことではなく、むしろ貧困と無知から脱却するためには必要なことに思います。

ただ、現代では目の前の仕事を頑張っても将来がない、どうせ給与は上がんないし、仮に役職をもらったとしても割りに合わない責任を押し付けられるだけだろう、みたいな絶望感があるのもとてもよくわかる。

だからこそ、僕はエンジニアとしてのスキルアップより、サイトアフィリエイトに注力しているわけですし。

 

何のために、何に対して、どのようにして労力を注ぐのか。

そして労力に対する効果を最大化するために、どうすれば良いのか。

これこそが効率化ですし、今の時代にこそ効率化の努力が必要なのでしょう。

 

絶望感に支配されず、世間に蔓延している暗示の外に出て、効率化をし続けた人たちは経済的にも自立できるかもしれませんが、絶望感に流されてセルフ「ゆとり教育」しちゃったらまずいのかもしれませんね。

 

最近作ったサイト

副業のサイトアフィリエイトで作ったサイトをインデックスすることなのがこのサイトの趣旨なので、いつものように最近作ったサイトを載せておきます。

 
 
 
 
 
 

 年もあけましたし、時期的に正月太りかな?と思ってダイエット系が多めです。

まぁ、本当なら11月くらいには、作っとかなきゃ効果ないんですけどね。

書かないよりましでしょう。