人間の能力は環境に左右されるという話 - 誇らしく生きるための術を探して〜令和のキャリア〜

人間の能力は環境に左右されます。

もちろん、本人の資質や努力によって上下する部分はありますが、一番大きな変数は環境だと思います。

なぜなら、自分より優れた人に囲まれていると焦りを感じて努力をしますし、優れた人たちを参考にするので自然と技術も洗練されていくからです。

逆に、自分より劣った人たちに囲まれると、慢心し、能力を磨くことをやめてしまいます。

継続的な努力というのは、長期的に見た能力を決定するので、最終的には属している集団の平均内の能力にまで下がってしまいます。

優れた集団に属しても努力しない人間もいるぞ、という反論もあるかもしれないですが、そういう人は不適格と判断されいじめられたりするか、追放されたりします。

そして結果的に、優れた集団に長期的に所属し続けるのが難しくなり、自分のレベルに見合った環境に移動せざるを得なくなるでしょう。

なので、自分を向上させたいと考えるのならば、自分より優れた集団に所属するのが近道です。

とはいえ、あまりに差があると必死になっても追いつけなくなり、追い出されてしまうかもしれないので、自分より少し上、くらいがベストかもしれません。

今いる場所が楽だなーと感じるのも、逆に死ぬほど辛く感じるのも移動するべきタイミングだと思います。

頑張らないとついていけないな、気を抜けないな、という環境が最高で、今の自分にぴったりの環境なのだと思います。

環境という言葉には、人間の集団以外にも多くの意味が含まれています。

雪国である、南国である、湿気が多い、地震が多い、物価が高い、税金が安い、海が近い、山が多いなどなど。

自然環境や、経済や社会の環境は、人間に何らかの工夫を強いります。

新潟で育った人は雪の上でも滑らずに歩けますし、沖縄育ちは台風への対処に慣れているでしょう。

湿気が多いフィリピンでは保存しやすいように濃い味付けの料理が多いですし、物価が高ければ自炊する家庭が増え、税金が安ければ消費が活発かもしれないし、海が近ければ魚料理のバリエーションが増えるだろうし、山が近ければ健脚な老人が多いかもしれません。

何が言いたいのかというと、環境によって強いられることで必要性が発生し新しいスキルを身につけることがあるということです。

スキルを身につけられなかった生き物は、環境に適応できず死んでしまったり、不遇な目にあってしまうので、みんな必死になるんですね。

新しい環境に移動することで、新たなスキルを身につけることができる可能性が高まるでしょう。

環境を転々と移動し続けることができれば、前の環境で身につけたスキルを次の環境に活かし、新しい環境で身につけたスキルをさらに次の環境で活かすことができると思います。

環境をうまく使って能力向上を図るのならば、

が重要です。

なので、転職や引っ越し、新しいことへの挑戦は定期的に行なっていきたいですね。