【キャリアに悩んでいる人キャリアアンカー診断まじオススメです】有料キャリア相談を受けてきたので感想など
前回の記事で、「自分が何をしたいのかわからない」「将来どうなりたいのかわからない」となったときのキャリア相談について書きました。
今回、実際に有料のキャリア相談を受けてきたので、感想などを共有します。
※5,000文字超えたので目次貼っときます。
- めちゃくちゃ長くなったので先に結論書いときます
- カウンセリグの流れとか値段とか
- 相談した内容1:仕事と上司がイヤ→答え:客観的にはそこはホワイト企業
- 相談した内容2:何がしたいのかわかりません→答え:「何に向いているか」は絶対にわからない
- キャリアンカー診断を受けてみよう
- ちなみに僕は「自律・独立」
- キャリアプランについて
- まとめ
めちゃくちゃ長くなったので先に結論書いときます
カウンセリグの流れとか値段とか
相談先はネットで探しました。
「キャリア相談 地域」とか「キャリアカウンセリング 地域」とかで検索すると、その地域のキャリアカウンセラーがでてきます。
今回のところは60分で3000円で、国家資格を持っているカウンセラーが運営しているところでした。
ネットの予約フォームから予約をしようとしたところ予約が閲覧できる部分がすべて埋まっており「これは予約受付やめたかな?」と思ったんですけど、問い合わせメールで予約したかったけどできなかった旨を伝えたら予約できました。
(あとで話を聞くとSEO的に強くなりすぎて、予約が殺到していたから止めていたらしいです)
予約の日時を決定した後、メールでや現在悩んでいること・今回相談したいことなどを事前に伝え、当日を迎えました。
当日は今回のメールの内容をベースに、何に悩んでいるのか・どうすべきかのアドバイスを受けた感じです。
相談した内容1:仕事と上司がイヤ→答え:客観的にはそこはホワイト企業
実際に相談した内容についてですが、
といった感じの内容を相談しました。
まず仕事・上司がいやだという話に関しては、業務の環境について確認があり、そのうえでIT企業に転職した他のクライアントが長時間労働で眠れていない話や、体調を崩したIT技術者から相談を受けた話などをしてもらいました。
わかっていましたが、客観的に見てホワイトであるということです。
こちらに関しては「自分のわがままかな」と思っていたので、はっきり言ってもらえてスッキリしました。
次にキャリアチェンジ、キャリアプランに関してですが、正直こっちがすごかった。
相談した内容2:何がしたいのかわかりません→答え:「何に向いているか」は絶対にわからない
事前に送ったメールで、「後悔のない選択をしたいと思っておりますが、自分が何をしたいのか、どうなれば満足なのかがいまいちわかりません。」と書いたのですが、これに対しての答えが秀逸でした。
「今の時代、「自分に向いていること」や「自分が好きなこと」を探そうとする人が多いけど、「何に向いているか」というのは、絶対にわからない」
「なぜなら、今ある職業がどんどんなくなっていっており、そして新しい職業がたくさんできているから」
「だから、「何をするか」ではなく「どう働くか」に着目する方が良い選択をしやすい」
言葉遣いとか、細かい内容は違いますが、上記のようなアドバイスを受けました。
職種や業界は究極なんでも良いんだけれど、「どう働くか」にこだわることが大事。
この話の根拠には「キャリアアンカー」という考え方があります。
キャリアアンカーとは、個人がキャリアを選択していく上で絶対に譲れない軸となる価値観や欲求、能力などを人生の錨(アンカー)として例えられています。
マサチューセッツ工科大学ビジネススクールの組織心理学者であるエドガー・H・シャイン博士によって提唱されたキャリア理論の概念として有名です。
キャリアアンカーは一度形成されると周囲の環境や年齢が変化しても代わりにくいと言われており、生涯にわたってその人のキャリアを決定づける重要なファクターだとされています。
参考サイト:HR-COLUMN
つまり、職種も業界も入れ替わる可能性がある、というか絶対に入れ替わっていくけれど、一度形成されたキャリアアンカー(仕事へのこだわり・軸)は簡単には変わらないから、それを基準に仕事を選んでいこうということです。
実際には社会人として10年くらい働かないと確定はしてこないらしいんですが、学生時代くらいからだんだんと軸ができてくるらしいので、キャリアアンカーを調べてそれをベースに先のキャリアを考えるのが良いということでした。
キャリアンカー診断を受けてみよう
ここで受けられます。無料です。
キャリアアンカーの軸は下記の8つです。
①(TF) 専門・職能別コンピタンス Technical/FunctionalCompetence
どうしてもあきらめたくないこと
その領域で自分の技能を活用し、そのような技能をより高いレベルまで伸ばしていくことのできる機会を手に入れること。②(GM) 全般管理コンピタンスGeneral ManagerialCompetence
どうしてもあきらめたくないこと
組織の階段をできるだけ高いところまで上り詰めるチャンス。全体的な成果に責任を持てるようになること。③(AU) 自律・独立Autonomy/Independence
どうしてもあきらめたくないこと
仕事の枠組みを自分で決め、仕事を自分のやり方で仕切っていくこと。④(SE) 保障・安定Security/Stability
どうしてもあきらめたくないこと
会社の雇用保障、あるいはその職種や組織での終身雇用権など。特に、退職年金プランなど経済的な保障。⑤(EC) 起業家的独創性Entrepreneurial Creativity
どうしてもあきらめたくないこと
危険負担し、障害を乗り越える能力と意欲をもとに、自分自身の会社や事業を起こす機会。⑥(SV) 奉仕・社会貢献Service/Dedication to a Cause
どうしてもあきらめたくないこと
環境保護や、平和活動、人類に貢献する製品の開発など、何か価値のあることを成し遂げる仕事を追い求める機会。⑦(CH) 純粋な挑戦Pure Challenge
どうしてもあきらめたくないこと
困難な問題の解決に取り組んだり、手ごわい相手に打ち勝ったり、あるいは難しい障害を乗り越える、といった機会。⑧(LS) 生活様式Lifestyle
どうしてもあきらめたくないこと
自分自身の個人としての欲求や家族の要望、あるいは自分のキャリアの要件のバランスをとり、それらの統合が図れる状態 。
例えば、「全般管理コンピタンス」が強い人は、大企業で課長、部長、専務と出世していくのが楽しいので、フリーランスなんかやると最悪のはずです。
一方で、「自立・独立」の人は大企業の管理職なんかにつけられるくらいなら、契約社員とかのがましっていいかねません。
また「起業家的独創性」が強い人が公務員をやると退屈で鬱になるかもしれませんが、「保障・安定」の人に独立させると不安で鬱になるでしょう。
これは食品業界だろうと、医療だろうと、ITだろうと不動産だろうと、業界や商材や職種にかかわらず働き方の問題ですよね。
たとえばIT業界のエンジニアでも、目指すものが全く違います
①(TF) 専門・職能別コンピタンス →技術を極めて特定分野のエキスパートになる
②(GM) 全般管理コンピタンス→プロジェクトマネジャーになる
③(AU) 自律・独立→フリーランスか個人開発でたべていく系エンジニアを目指す
④(SE) 保障・安定→福利厚生やワークライフバランスの充実した職場で働きたい
⑤(EC) 起業家的独創性→Z○ZOタウンとかAmaz○nとかに負けないサービスを作る
⑥(SV) 奉仕・社会貢献→技術を人々のために生かしたい
⑦(CH) 純粋な挑戦→なるだけ技術的に難しいコードを書きたい
⑧(LS) 生活様式→早く帰れてそこそこ給料もらえる職場に行きたい
みたいな、仕事に求めるものが全く異なってきます。
そして、こういう仕事への姿勢は、職種や業界をまたいでも変わりません。
実際、今回カウンセリングしてくれた人は「起業家的独創性」が強く過去に不動産業で起業されていましたが、それがポシャったあとに再起して、キャリアカウンセリング事務所兼職業訓練所を再び起業されていました。
「好きなもので生きていく」的思想はとてもわかりますし、大事なことだと思います。
一方で好きなことがわからなければ「嫌なことを避けて生きていくべき」という考え方もあります。
自分自身のキャリアアンカーを把握することで、同じ職種・業界でも、より快適に楽しく働くことができるんじゃないかなって思いました。
逆に言うと、キャリアアンカーをわかっていないと「本当は好きなのに嫌いだと勘違い」してしまうこともあるかもしれないです。
料理が好きな人でも、「専門・職能別コンピタンス」の人は職人的な料理人になった方が良いだろうし、「起業家的独創性」の人はフランチャイズ展開できる料理を考案すべきだし、「奉仕・社会貢献」の人は炊き出しをするのが一番性に合っているかもしれない。
これがあべこべになって、「専門・職能別コンピタンス」の人がフランチャイズ的な料理を作るのはこだわりが許さないだろうし、「起業家的独創性」の人が炊き出しをしてもつまらないだろうし、「奉仕・社会貢献」の人が職人の下で修行しても辛いだけかもしれない。
結果として、本当は卓越した料理人になれたかもしれないのに、料理が嫌いになってしまった。
こんな悲しいことはないですよね。
なので、自分が生きやすくなるためだけでなく、本当に好きなことを見つけるためにも、キャリアアンカーを知っておくことは重要だと感じます。
ちなみに僕は「自律・独立」
そんなわけで僕もキャリアアンカー診断を受けてみたんですが、下記のような結果でした。
つまり「ごちゃごちゃいわれたくない」がキャリアの軸であるということですね。
ごちゃごちゃ言われるくらいならやめてやる!自由にやれないならもういい!お前らになんか従ってやるもんか!
完全に僕だな、と思います。
実際、仕事に嫌気がさしているのもテスト手法やリリースタイミングに関して、後付けでごちゃごちゃいわれるからですし、上司への憎しみはほぼ間違いなくやれ残業しろだのなんだのいってくるからです。
まちがいない、あってる。
なので、僕のキャリアの方向性としては、フリーランスor起業家になる!というのが正解っぽいです。
企業に属するとしても、専門性が高くて全権委任するしかない、みたいな状況を生み出せれば生存できるかもですが、難易度たかそうですね。
キャリアプランについて
キャリアアンカーについて熱く語り過ぎてしまって何書いているか忘れてましたが、キャリアカウンセリングの感想でしたね。
上記の結果に加え、話が進むにつれて僕が学生時代からずっと独立したいと思っていた、ということが明確になったので「20代のうちに独立する」を1つの目標として動くことになりました。
独立するために必要なものを逆算してみろとのことだったので、考えてみると必要なのは
- 顧客にバリューを与えられるだけの専門性
- 当面を生きれるだけの貯金
の2つであることが明確になりました。
その上で今の現状を考えると、「ホワイト企業に勤めている強みを生かして、お金をもらいつつ専門性を磨く」というのが妥当なのでは?というところに落ち着きました。
身につけるべき専門性は「集客力と成約力のあるウェブサイトの提案」をできるウェブマーケティングの技能という感じになりそうです。
というかとりあえずはそうしようかなと。
つまり、サイトアフィリエイトに取り組むということですね。
はじめにもどる!って感じですが、最初から自分は答えにたどり着いていたけど、決断できていなかっただけなんだと思います。
まとめ
正直カウンセリングというより、コンサルティングを受けている感じでした。
カウンセリングっていうとロジャースのいうところの受容的な感じなのかな?って思っていましたが、ズバズバズバ!って感じで問題解決してもらった感じです。
快刀乱麻を断つ、ってこんな感じかね。
今回のカウンセラーは"あたり"でした(言い方は悪いかもですが)。
なにせ起業経験者で、現役の社長ですから、独立したい系男子には最高のカウンセラーだったと言えます。
ただカウンセラーは相性があるので1度あってみて合わないなと思ったら別のところを試す勇気も必要だと思います。
あと有料カウンセリングだけあって、無理に転職を進めてくる感じも、何かを売りつけてくる感じもまったくありませんでした。
ズバっとおっしゃる論調が苦手な人もいるかもしれませんが、あくまでも誠実なアドバイスをもらえたなと感じます。
有料カウンセリングだと、少なくとも客観的な一意見を聞くことができるので、それだけでも受けてみる価値はあると思いますよ。
今回はサイトは貼りません。
ではまた。